BATAMCLICK.COM: インドネシア国会(DPR RI)第VII委員会のメンバーであるバネ・ラジャ・マナル氏は、バリ島を訪れる質の高い観光客に対して観光税の導入を提案しました。この取り組みは、過剰観光問題に対処し、バリ島の観光の質を向上させる手段と考えられています。
「過剰観光を解決するためには、観光税を導入することができます。この税は質の高い観光客を選別するだけでなく、プロモーションや施設の改善、その他の必要に活用できます」と、3月13日木曜日にジャカルタのDPR RIビルで行われた観光法案(RUU Kepariwisataan)委員会の会議で述べました。
ただし、バネ氏は「質の高い観光客」の具体的な基準については言及しませんでした。ただ、観光客の急増によって環境や社会に悪影響が出ているバリ島の現状に懸念を示しました。
インドネシア中央統計局(BPS)によると、2024年にバリ島を訪れた外国人観光客数は630万人で、2023年の520万人から増加しています。
「バリ島の過剰観光は、ゴミ問題、交通渋滞、社会問題などさまざまな問題を引き起こしています。これはトリ・ヒタ・カラナの概念に反しています」とバネ氏は強調しました。
また、バネ氏は格安航空会社の誘致が期待されるブレレン空港の建設にも言及し、「これはバリの観光状況をさらに悪化させる可能性がある」と懸念を表しました。
「なぜ格安航空会社向けの空港が必要なのでしょうか? これは経済的な貢献度の低い観光客を呼び込むことになりかねません」と付け加えました。
バネ氏は、進行中の観光法案が観光税導入のための強力な法的基盤になることを期待しています。これにより、質の高い観光客のみがインドネシア、特にバリ島を訪れることが期待されています。